受験体験記
いつもお世話になっている方から勧めもあり、合格発表の前ですが、受験体験記を書きたいとおもいます。
長文ですがご了承ください。
<(_ _)>
◆自己紹介&受験歴◆
独学で勉強をしている41才の会社員です。
受験歴は、1次3回、2次2回です。
それぞれの詳細は下記の通り
2012年
1次試験 → 科目合格
情報と運営の科目合格(点数不明)
2013年
1次試験 → 合格
2次試験 → 不合格経済 44点(4点の加点含む)財務 68点経営 60点法務 69点中小 76点合計 317点(平均:63.4点)
BCBC / C
2014年
1次試験(保険受験) → 合格
2次試験 → 絶対に合格!!経済 72点財務 64点(問題訂正の加点含む)経営 70点運営 56点法務 57点情報 48点中小 73点-----------合計 440点(平均:62.9点)
◆未合格体験記(2013年2次試験終了後)◆
昨年の合格発表後に未合格体験記を書いています。
診断士を目指したきっかけや次の勉強法などは、こちらをご覧ください↓
未合格体験記(一発合格道場)
http://rmc-oden.com/blog/archives/62023
◆不合格の原因◆
上記の未合格体験記にも書きましたが、未合格だった原因は下記の3つと考えました。
①勉強方法の確立が不十分
初めての二次試験ということもあり、勉強のPDCAを回すことが最後までできなかった。
②設問要求の読み間違い
基本中の基本ですが、いくつかの設問で設問要求の読み間違いがありました。たとえば、H25年の事例3の第3問で、新規”事業”について聞かれているのに、新”商品”について解答してしまいました。致命的な間違いです。これでは合格できません。
③国語力の欠如
昨年の試験終了後、他人の再現答案を見た印象は、「読み易さが全然違う」でした。つまり私の解答は、因果関係が不明瞭で読みにくい文章でした。
◆合格に向けてのロードマップ◆
上記の不合格の原因に対して、2013年12月に下記のロードマップを立てました。
それぞれの達成度合は次の通りです。
①国語力の強化(1~10月)
国語力を強化するために、写経や要約を習慣化する。
→◯ASS名古屋の春秋要約を2月~9月まで8ヶ月間受講した。最初の頃は、時間もかかり内容もひどかったが、夏以降から短い時間で初見の日経春秋を40字に纏めることができるようになった。これは自分自身にとっても非常に有効だったと思っています。
春秋要約とは?(別サイトに飛びます)
②財務強化(1~10月)
診断士の合格後、将来的に税理士とのダブルライセンスを考えているため、税理士の試験科目である簿記と財務の勉強を始める。
→×
テキスト購入まではしたが、結局税理士の勉強までは出来なかった。
③2次過去問分析(1~4月)
この時期はあえて受験校には通わず、じっくり過去問分析を繰り返す。→◯自主勉強会を主催し、毎週1事例づつ過去問を繰り返した。ここで出会った受験生仲間は、直前期も励まし合った大切な仲間になりました。
中小企業診断士 WEB勉強会勉強会結果(実際の勉強会の様子はfacebookグループ参加の承認が必要です)
④1次+2次対策(5~8月)
免除ではあるが、基礎知識の充実のために1次試験も受験する。
→◯短い準備期間であったが、どうにか7科目受験し合格できた。
⑤2次対策(8~10月)
自分の弱点である国語力を改善させ、安定して合格答案が書けるようになる。
自分の弱点である国語力を改善させ、安定して合格答案が書けるようになる。
→???12月12日の結果待ち
◆勉強法(概要)◆
勉強方法が確立できなかったことが、昨年の不合格の原因だと認識していました。そのため、今年の合格にむけて、どうやって勉強のPDCAを回すかについて、いろいろとトライしました。結論として下記のようなPDCAに行き着きました。
Plan受験校の通信講座にも申し込んだが、添削まで2〜3週間かかることもあり、受験校ではなく、過去問を中心に勉強計画を立てた。Dofacebook上で、オンラインの勉強会を開催し毎週1事例づつ受験生同士で議論した。このメリットは、①タイムリーにレスポンスがもられえることと、②他人の解答にコメントすることで、採点者の気持ちが理解でき、読みやすい解答を心がけられるようになったこと。Check上記の勉強会での相互添削と、ふぞろいとの比較によって自分に足りない部分をチェックして、補完した。Action
◆勉強法(詳細)◆
自分の勉強方法でこころ掛けた点です。かなり細かいので読み飛ばして戴いて構いません。
過去問高速回転
「過去問に勝る試験対策はない」という言葉を信じ、直前期は過去問だけを繰り返しました。繰り返すことによって答えを覚えてしまうことになりますが、それでも気にせず過去問を高速回転しました。ただし、2回目以降は解答時間を60分に設定し、60分以内で理想の解答にどれだけ到達するかをチェックしました。この方法のいいところは、同時にタイムマネージメントが身につく事です。60分で解答する解答プロセスを繰り返したので、本試験の80分は若干の余裕がありました。
勉強場所
1次試験の時もそうでしたが、私は通勤時間が長く通勤時間の有効活用が必要でした。暗記系の1次試験であれば満員電車の中でもどうにかテキストを広げて勉強できましたが2次は、うまく車内勉強ができませんでした。いろいろトライした結果、「始発駅で電車に乗って、椅子に座った状態でバインダーと蛍光ペンを駆使して移動時間中に事例を1つ解く」という方法にたどり着きました。最初は、車内で蛍光ペンを何色もつかい、紙に書き込んでいる自分がやや恥ずかしかったですが、途中から他人の目を気にせずガシカシ解いていました(笑)。また、ちょうど電車が出発してから目的駅に到着するまでが60分なので、1事例を解くのにちょうどいい時間であったことも幸運でした。
蛍光ペンの使い方
与件文の区分けに蛍光ペンを使う人は多くいるとおもいます。独学受験生のバイブルである、ふぞろいにも、「蛍光ペンで、強み、弱み、機会、驚異を色分けしたほうがいい」と書いてあります。私も最初はこの方法で蛍光ペンをつかっていました。でも、なかなかしっくりいきませんでした。そんなときに、「過去問で効率的に突破する! 「中小企業診断士試験」勉強法」を読みました。ここには、蛍光ペンでSWOT分析をするのではなく、第1問に関連する部分は赤、第2問は青と、設問の番号ごとに与件分を色分けすることを推奨していました。結果としてこっちの方が私には合っていました。このメリットは「予見文にはムダなところが無い」と言われている中、予見文で使っていない場所や重複して予見文を引用している部分が明確になり、解答モレが少なくなり、解答作成までの時間が短縮できることです。
こころがけたこと
学生の時に自分は体育会系でした。その時に教わったのは「練習の時は本番とおもって練習して、本番の時は練習だとおもって立ち向かう」でした。1年に一回しかない診断士の試験では、失敗することはできません。そのため過去問の高速回転時には、自分に使えなさそうな難しい切り口や知識は捨てることにして、本番で必ず使える切り口や知識はだけを繰り返し体に覚えこませました。
◆ファイナルペーパー◆
上記のような勉強を繰り返した結果、出来あがったファイナルペーパーは下記の通りです。
事例1事例2事例3事例4
◆再現答案◆
また、このファイナルペーパーを使って解答した、最終的な再現答案は下記の通りです。
事例1事例2事例3事例4
◆今年の2次試験を受けての感想◆
本試験の全体的な印象は下記の通りです。
良かった点
タイムマネジメントはできており、解答欄の空欄もなく、最後の数分で全体を読み直す余裕もありました。細かいミスはあったものの、自分の実力相当の解答はできたと認識しています。もし、不合格であったら、不合格の原因は当日に力を発揮できなかったのでは無く、自分の実力が無かったと納得できます。
悪かった点
事例2のPPM問題で、わかっていたにも関わらず、設問の読み間違いで取れていた点を落としてしまった。これが致命傷ならない事を願ってます。多面的な解答にならなかった部分があり、与件分の読み込みが不十分でした。
全体的な感想
本試験を跡見女子大で終了し、帰宅途中に考えたことは、「今日書いた解答は自分の実力相応の内容だなぁ」、ということでした。例えば、事例4では、全部を計算するのは自分のスキルでは無理と判断し、計算しないで定性面を記述する対応をしました。自分のスキルでは、これが最適の対応だったと今でも思っています。また事例1〜3についても、受験校の解答例と比較して自分の解答が甘いところもありましたが、本試験中には見つけられなかったので、これも自分の実力不足と思っています。
◆もし、合格していたら◆
また、実務補習は、5日×3回と会社員である私にとって日程的にきついので、2年位かけて、のんびり実務補習したいとおもっています。
◆もし、不合格だったら◆
私は今年の1次試験で保険受験し、合格することができたので、来年も2次試験の受験資格があります。ただ、2次試験だけに1年間を使うのはもったいないので、他の資格試験の勉強を並行したいとおもっています。もちろん、来年の1次試験も受けるつもりです。
最後までお読み頂きありがとうございました。長文になりましたが、これがー私の受験体験記です。
12月12日の合格発表の後に、どんな気持ちになるかは、わかりませんが、この勉強を続ける生活は継続していきたいとおもっています。
おと(2014年11月4日)