財務会計 過去問 H22 06
過去問 H22 06
当期の資産と損益に関する次の資料(単位:千円)に基づいて、キャッシュ・フロー計算書の空欄Aに入る数値として最も適切なものを下記の解答群から選べ(単位:千円)。
[解答群]
ア 840
イ 960
ウ 1,010
エ 1,200
【正解】
ウ
[難易度C]
【解説】
頭で考えてもよく分からないので、有形固定資産と原価償却累計額の合計が、期中でどのくらい増減したかを図で表します。
期首 | 期末 | ||
期首簿価 | 当期売却(簿価) | ||
860 | |||
減価償却 | |||
2,040 | |||
36,700 | 期末簿価 | ||
当期取得 | |||
0 | 33,800 |
上記のように、
(33,800+2,040)−36,700=−860
となり、期中に860の資産が貸借対照表から消えたことになります。
この失われた860分の資産が、売却により現金に変わったわけですが、もう少し続きがあります。
売却益が150出ていますね。これは上記の資産が150簿価より高く売却できたことを意味しますので、資産の売却によって入ってきた現金は、
860+150=1,010
となります。