法務部リスク管理課

法務部リスク管理課に所属しながら、中小企業診断士としての活動を模索中。

棚卸資産回転率とは?

棚卸資産回転率とは、棚卸資産の回転効率を表す指標のことで、在庫水準が売上原価換算でどの程度あるかを表します。


棚卸資産回転率 = 売上原価/棚卸資産


棚卸資産の回収効率がよいほど、棚卸資産回転率は上がります。
また、同じような指標で、棚卸資産回転月数というものがあります。


棚卸資産回転月数 = 棚卸資産×12/売上原価


これによって、棚卸資産が何ヶ月分の売上高に相当するかわかります。こちらは少ない方が効率がよいということになります。また、月数ではなく日数でみる場合もあります。

棚卸資産回転率は、売上原価ではなく売上高をベースに計算する場合もあります。その場合は、売上高総利益率の変化が棚卸資産回転率に影響を及ぼすので、注意する必要があります。


棚卸資産回転率の管理 
企業の収益管理において、棚卸資産回転率の管理は重要です。過剰在庫で、棚卸
資産回転率が低ければ、資金繰りが悪いことになりますが、逆に棚卸資産回転率
を高めようとして在庫を減らすと、欠品につながります。

欠品は、表面上コストはかかりませんが、顧客の購買機会を奪うので、売上高に
対して機会損失が生じていることになります。さらに欠品は顧客離れを招きやす
く、長期の売上低迷の原因にもなります。


棚卸資産回転率の改善ポイント 
棚卸資産回転率を改善するには以下の点に留意する必要があります。
①企業の戦略上の優先度と商品ごとの利益率を考えて在庫管理する。
②製造、出荷、販売までのリードタイムを短縮する。