財務会計 過去問 H20 12
過去問 H20 12
当期の損益計算書(要旨)は次のとおりである。変動費、固定費の構造は一定とすると、経常利益の目標 10,500千円を達成する売上高として、最も適切なものを下記の解答群から選べ(単位:千円)。
上記より、変動費(VC)と固定費(FC)の構造は、次のようになります。
②経常利益が増えたときの売上高を求める
次に公式をつかって、経常利益が10,500になるときの目標利益売上高を求めます。
そのため、答えはアになります。
当期の損益計算書(要旨)は次のとおりである。変動費、固定費の構造は一定とすると、経常利益の目標 10,500千円を達成する売上高として、最も適切なものを下記の解答群から選べ(単位:千円)。
損益計算書(要旨) | |
(単位:千円) | |
売上高 | 100,000 |
売上原価 | 60,500 |
販売費及び一般管理費 | 26,000 |
営業利益 | 13,500 |
営業外収益 | 3,200 |
営業外費用 | 6,900 |
経常利益 | 9,800 |
(以下省略) | |
[解答群]
ア 102,000
イ 105,000
ウ 110,000
エ 113,000
イ 105,000
ウ 110,000
エ 113,000
【正解】
ア
[難易度C]
【解説】
問題文が長いですね。そんなときこそ、何が問われているのか、きちんと確認します。
問われていることは、「①変動費と固定費の構造が一定の状態で、②経常利益を10,500に増やす売上高(S)はいくらか?」です。
2次試験でもそうですが、財務会計の計算問題を解くときは、「いきなり計算せずに、答えを出すためにどの順番で解くべきか」を確認してした後で、実際に問題に取り組むことが大切です。
そのために、
2次試験でもそうですが、財務会計の計算問題を解くときは、「いきなり計算せずに、答えを出すためにどの順番で解くべきか」を確認してした後で、実際に問題に取り組むことが大切です。
そのために、
①変動費(VC)と固定費(FC)の構造を求める②経常利益が10,500の時の売上高(S)を求める
の順番に解いていきます。
①変動費(VC)と固定費(FC)の構造を求める
与えられた条件から、変動費(VC)と固定費(FC)を求めます。
与えられた条件は、
「1. 営業費用のうち固定費(FC)は21,500千円である。」
なので、固定費(FC)は21,500
「2. 売上高(S)が変化しても営業外収益、営業外費用は一定である。」
なので、営業外収益、営業外費用は固定費(FC)
それ以外は変動費(VC)
上記をまとめるとこうなります。
分かりやすくするために、費用は-の記号を付けています。
①変動費(VC)と固定費(FC)の構造を求める
与えられた条件から、変動費(VC)と固定費(FC)を求めます。
与えられた条件は、
「1. 営業費用のうち固定費(FC)は21,500千円である。」
なので、固定費(FC)は21,500
「2. 売上高(S)が変化しても営業外収益、営業外費用は一定である。」
なので、営業外収益、営業外費用は固定費(FC)
それ以外は変動費(VC)
上記をまとめるとこうなります。
分かりやすくするために、費用は-の記号を付けています。
変動費 | 固定費 | ||
売上高 | 100,000 | ||
売上原価 | -60,500 | -60,500 | |
販売費及び一般管理費 | -26,000 | -4,500 | -21,500 |
営業利益 | 13,500 | ||
営業外収益 | 3,200 | 3,200 | |
営業外費用 | -6,900 | -6,900 | |
経常利益 | 9,800 | ||
小計 | 65,000 | 25,200 |
上記より、変動費(VC)と固定費(FC)の構造は、次のようになります。
売上高(S) | 100,000 | |
変動費(VC) | 65,000 | 変動費率(α) 65% |
固定費(FC) | 25,200 | |
利益(R) | 9,800 |
②経常利益が増えたときの売上高を求める
次に公式をつかって、経常利益が10,500になるときの目標利益売上高を求めます。
目標利益売上高(S) | = | 固定費(FC)+利益(R) | |
1-変動費率(α) | |||
= | 25,200+10,500 | ||
1-0.65 | |||
= | 35,700 | ||
0.35 | |||
= | 3,570,000 | ||
35 | |||
= | 102,000 | ||
そのため、答えはアになります。