法務部リスク管理課

法務部リスク管理課に所属しながら、中小企業診断士としての活動を模索中。

財務会計 過去問 H22 19

過去問 H22 19
 
次の文章の空欄AとBに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
 
業績連動型の配当政策をとった場合、毎期の【A】は比較的安定するが1株あたり配当額の変動が大きくなる。また、【B】はROEと【A】を掛け合わせたものであり、資本効率と利益還元政策のバランスを見る1つの指標である。
 
[解答群]
ア A:株主資本配当率   B:内部成長率
イ A:配当性向      B:株主資本配当率
ウ A:配当性向      B:内部成長率
エ A:配当利回り     B:株主資本配当率
オ A:配当利回り     B:内部成長率
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【正解】
 
[難易度B]
【解説】
株価指標の問題なので、いつもの一覧表(下記参照)を使います。
 
業績連動型配当政策ということは、儲かったときに多く配当するということです。
【A】が安定するということは、当期純利益額(E)と配当額(D)の比率が安定しているということなので、「配当金(D)÷当期純利益(E)=配当性向(%)」となります。
【A】は、配当性向です。
 
ROEは、純利益(E)÷純資産(B)で、配当性向は、配当総額(D)÷純利益(E)であり、
【B】は、ROEと配当性向をかけ合わせるので
 
                               
  ROE   配当性向  
  【B】 純利益(E) × 配当総額(D)  
   純資産(B) 純利益(E)  
 
    配当総額(D)      
   純資産(B)  
 
    株主資本配当率  
   
 
となり、【B】は株主資本配当率となります。
 
よって、イが正解になります。
 
毎回のことですが、1次試験で問われている、株式指標は、パズルと同じです。
5のの株式指標さえ覚えれば、どんな形の出題形式がでても、簡単なパズルを解くように正解にたどりつくことができます。
 
 
 
 
 
 
<参考資料>

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