法務部リスク管理課

法務部リスク管理課に所属しながら、中小企業診断士としての活動を模索中。

H23事例Ⅲ

H23事例Ⅲ

 

<解答>

 

第1問(配点20点)

金属パネルの加工と組立技術に加え、顧客から高い評価を受けている塗装技術が特徴。
OEM事業から規格品販売への転換など、時代の変化や顧客ニーズに対応した営業が特徴。

 

第2問(配点20点)

生産計画の精度向上のためには、①現在の一カ月ごとの生産計画を半月または週次の生産計画に変更し、営業部と製造部との情報共有化を進めることにより生産計画の修正回数を削減する。②営業部による外注加工品の納期管理が不十分のため、生産計画を立案している製造部が納期管理することにより納品遅れを防止する。③製品企画の中心である設計要員の業務負担を軽減し、効率的に設計開発することにより短納期化を図る。

 

第3問(配点40点)

(設問1)

従来のカタログを用いた製品紹介の営業スタイルから、顧客の要望を正確にヒアリングし、オフィス空間をトータルで提案し供給する提案型営業のスタイルに変えるべき。

(設問2)

設計面の課題は、CAD/CAM化を早期に実施し、顧客の要望に沿った製品設計を可能とすること。生産面の課題は、現状は生産統制が不十分であるため、生産計画の精度向上で短納期化を実現できる生産体制を構築すること。

 

第4問(配点20点)
CAD/CAMによるメリットは、①品質面では、パソコンを用いて顧客と対話しながらの提案型営業が可能となりニーズに合った製品設計が可能となる。②コスト面では、過去の設計データーの再利用が容易になり設計に関する費用を削減できる。③納期の面では設計変更が容易になり、従来より短納期化を実現できる。

 

 


<今回の気付き>
◆与件分のカラーリング

自分は、与件文の用紙に設問に対応した色を付けている。

それだけでなく、過去・現在・未来にも色付けした方が、時世が把握しやすい

◆課題と問題の違い

課題は?と聞かれたら、経営戦略に沿った点を答える。

問題は?と聞かれたら、事業戦略または、個別事例に沿った点を答える。

問題と課題の違いを明確にすべき。

◆事例Ⅳの経営分析

事例Ⅳの第1問目の財務分析は、財務分析ではなく経営分析。

与件文から事例企業の経営戦略上の問題点を定量的に解答する。

◆生産統制

OEMの注文が毎月中旬に入っているにも関わらず、確定するのが月末では遅い(改善が必要)

◆経営上の課題

規格品の見込生産と、OEMの受注生産と、特注品の受注生産の異なる生産方法が混在する中、生産統制を正確に実行することが経営課題。

◆事例企業の戦略

  • 個別対応
  • 小ロット多品種
  • 高付加価値

    ⇒中小企業の王道

◆事例Ⅲの解答作成の心得

解答は事例企業の工場長と対話する気持ちで書く