法務部リスク管理課

法務部リスク管理課に所属しながら、中小企業診断士としての活動を模索中。

JALへ与信供与1億円は承認or却下(回答)

前回のブログ「与信担当者としてこんなJAlに1億円の与信は承認可能でしょうか?⇒【回答】YES」



の続きです。それではよろしくお願いします。




1億円を与信供与する一番大きな理由は


「法的整理である事」

です。これが任意整理であるとJALの財政状況がオープンにならないため、そのリスクが見えない事が一番不安です。裁判所を介在した法的整理でその状況が把握できるならそのリスクは最小限になるてしょう。



実際に与信担当者として一番対応に困るのは、突然の倒産です。会社が倒産するには、かならずその前兆があります。その前兆を発見できないで突然倒産のニュースが入ってきた場合、もう大変です。



まずは売掛金の金額照合から始まって、契約残の確認、直近の納品予定の掌握、取引先の責任者との打ち合わせなどなど。すべて瞬時にかつ、会社の方針に沿って対応しなくてはダメです。



正確さ、スピード、判断力などすべてが必要で非常に精神的に疲労します。



もし、その対応が上手く行ったとしても、その苦労によって利益が生まれることはありません。大抵の場合は、精神的な疲労と不良債権が残るだけです。



逆に、倒産の前兆が事前に把握できた場合はどうでしょう。その場合は余裕を持って最適な対策を関係者と考えることがでします。


やはり、リクス管理の原理原則は「みえる化」でしょう。



マクロ的、ミクロ的両方の観点から「みえる化」されたは与信管理を心掛けたいものです。