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法務部リスク管理課

法務部リスク管理課に所属しながら、中小企業診断士としての活動を模索中。

「1秒!」で財務諸表を読む方法【実践編】"の要点まとめ

今月からアカウンティグの勉強を始めるので、「1秒!」で財務諸表を読む方法【実践編】を買った。



Amazonでの内容紹介は、このようになっていた。


ある会社の財務諸表を見て、その会社の実力を見抜く場合には、もちろん優先順位があります。1安全性、2収益性、3成長性の順番です。実践的にものごとを見る場合には、必ず優先順位が必要ですが、私が財務諸表を見るのはこの順番です。
最優先すべきは、なんと言っても、短期的に倒産する懸念がないかどうかを見抜くことです。
どんなに収益力があっても、短期的に倒産ということになると、どうにもなりません。株式を買っている投資家、お金を貸している銀行、商品を売って与信を与えている仕入れ先、働いている従業員など、会社の利害関係者にとって、最も大きな影響があるのが倒産だからです。倒産すれば、当たり前ですが、会社そのものがなくなります。株式も融資も債権もすべて価値がなくなってしまいます。雇用の維持もおぼつきません。要するに、会社の「安全性」を見抜くということが財務諸表を読む上で最も重要なのです。
そして、安全性の懸念がなく、当面、倒産する心配がないということであれば、次は「収益性」を見ます。十分な利益を出しているかどうかです。収益をあげていなければ、じり貧となり、将来的に安全性に影響を及ぼすようになるからです。
そして、収益性を分析することができれば、次は「成長性」です。現在の安全性や収益性を維持発展できるのか、今後成長するのかどうかということです。
ベンチャー企業に投資する場合など、成長性を最優先にする場合もありますが、それでも安全性を無視して良いというものではもちろんありません。会社が短期的に倒産してしまったら、成長も何もあったものではありませんね。また、ベンチャー投資は、ベンチャーキャピタルなどのこの分野の専門の投資家が行うことも多く、ハイリスク・ハイリターンで、バクチ的な要素も強いと言えます。要するに、これは例外的な見方です。
ですから、一般に会社を見る場合には、経営の観点からも、投資、融資、与信の観点からも、また、就業という観点からも、「安全性」→「収益性」→「成長性」の順で見ることが重要だと私は考えています。(本文より)


なるほど、やっぱり安全性が優先順位一番なんですね。記載内容を下記のようにまとめてみました。


貸借対照表の読み方


財務諸表のチェックの順番
①安全性
収益性
③成長性


負債と純資産の違い


「負債」・・・将来のいずれかの時点で返済義務がある
「純資産」・・・株主から預かっているもの
⇒負債を減らした方がいい。
自己資本比率に注目!!!

自己資本比率=純資産/資産
一般論
20%以上・・・設備など固定資産を多く必要とする業種
15%以上・・・たな卸資産などの流動資産が多い業種
10%以下←どんな業種でも低すぎる・・・

・財務諸表を「1秒」だけ見るとしたら、「流動比率」
流動比率=流動資産/流動負債
見る理由 企業の短期返済能力を見る
一般論 120%以上で安全。だが、業種によって異なる。

・「当座比率」も重要
当座比率=当座資産/流動負債
※当座資産=(現預金+有価証券+売掛金+受取手形)−貸倒引当金
見る理由 「流動比率」より短期的な安全性を把握できる。
一般論 90%以上で安全。だが、業種によって異なる。

・短期的な安全性を見る場合、一番大切なのは「手元流動性
手元流動性=(現預金+すぐに売れる資産+すぐに借りることのできる与信枠)/月商
安全基準:大企業 1か月、中堅企業 1.5か月 中小企業 1.7か月

・安全性指標の優先順位
①手元流動性
当座比率
③流動比率
自己資本比率

自己資本や留保利益があっても、企業は倒産する。
利益剰余金は、利益の蓄積であって、資金の蓄積ではない。

・比率がよくてもすぐにつぶれる業種とは?
資産回転率(=売上高/資産)が良い業種 
高いほど資産効率がいいといえるが、いざという時資金化できる
資産を有していないので、安全面に懸念。

損益計算表の読み方
「売上高」および「利益」が前年より伸びているか?

売上高とは?
①企業の社会での「プレゼンス(存在)」
②お客様が満足している「評価」や「度合い」

売上原価
売上原価率(=売上原価/売上高)をチャック
①前年比をチャック
②同業他社と比較
※V/E(バリュー・エンジニアリング)・・・同じ機能を出しながら、コストを下げる方法。

・売上原価と製造原価は違う。
売れた分⇒売上原価(=期首棚卸資産+期中仕入れ−期末棚卸資産
売れ残った分⇒期末棚卸資産貸借対照表上の棚卸資産

利益とは?
「結果」としての利益 ①「工夫」の結果 
           ②「お客様満足」の結果
「手段」としての利益
「企業の延命」「未来投資」「働く人の待遇改善」「株主還元」「社会還元(税)」

・「増収増益」の罠
通常 売上高成長率<利益成長率
例外 売上高成長率>利益成長率
⇒原因を考えろ!!!

・実践的分析
損益計算書やセグメント情報から戦略や将来性を分析
事業別セグメントの分析では、主力の伸び率をカバーする新たなセグメントの動向に注目
地域別セグメントの分析では、国内市場の伸び悩みを補う新市場の開拓、およびそれらの利益率等の分析が必要
競合二社を比較することで、戦略や特徴を把握
時系列分析でトレンドを知る
貸借対照表キャッシュフロー計算書などからも戦略が読み取れる
セグメントごとの利益率や自社内での売上高シェアを分析
セグメントごとの時系列でのトレンドを分析
事業ポートフォリオや将来戦略を分析
決算発表時の予想とその後の実際の決済とを比較分析
マクロ経済の動向も認識しておく
持分法利益から関連会社の業績動向を確認

キャッシュフロー計算書の読み方
営業キャッシュフロー…通常のオペレーションでのCFの増減
投資キャッシュフロー…投資にかかわるCFの増減
財務キャッシュフロー…ファイナンス、株主還元にかかわるCFの増減

キャッシュフローマージン=営業キャッシュフロー/売上高
著者の経験則 7%以上あれば優良

  1. 営業キャシュフロー…稼ぐ

キャッシュフロー→プラスにする

「使う」
①未来投資(投資キャッシュフロー
(「有形固定資産等の取得による支出」−「有形固定資産の売却による収入」)が、
「減価償却費」より多いか?
②財務改善(財務キャッシュフロー
資金調達と資金減少の項目に注目
③株主還元(財務キャシュフロー)
配当金や自社株買入れ項目に注目

・会社の値段
会社の値段=時価総額=1株あたり株価×発行済み株式数

「DCF(ディスカウンテッド・キャッシュフロー)法」
会社の値段=将来のキャッシュフローの現在価値−ネット有利子負債

「EBITDA倍率」

EBITDA・・・営業利益に減価償却費を足し戻したもの
会社の値段=(EBITDA×X倍)−ネット有利子負債